設 立 趣 旨 書

1趣旨
   心と体の両方へストレスの多い現代社会において、”癒し”が商業の一つの流れとして確立しています。国家資格を取得する、あるいは民間で専門的な技術および技能を習得し、起業している”癒したい”側の商業活動は、個々の事情により営業形態も様々で孤独な小さな経営であることも多く、継続し続けることが困難となりがちです。”癒したい”側の持ちうる技術および技能が商業として確立できない程度かといえば、決してそうではなく、その”癒し”を探し求めている”癒されたい”人もいるのです。そこで、”癒したい”側の起業や営業の継続という課題に、”癒したい”側同士が協力して取り組めると考え、”癒したい”側と”癒されたい”側の交流イベントの開催、商業活動をする上での知識を得る講習会、フリーペーパーを製作するほか、インターネットを活用した事業を行います。
   また、大きく看板を上げない小さな経営では、地域社会に商業内容やそれを踏まえた人物像が認知されにくく経営上の課題でもありますが、これは自身の経営に手一杯で孤立しかかっており地域社会に浸透しにくい状況でもあるということです。地域の構成員がどんな人物なのかわかりにくい現代の事情がありますが、逆に、何をしているどんな人物なのか認知されれば地域社会へより浸透する機会となります。交流イベントの開催などもそのきっかけになりますが、私たちはここでさらに踏み込み、万が一の時、災害という緊急時において、”癒したい”側が地域社会で活動できるネットワークを提案します。そして、緊急時にこのネットワークが十分に機能するために平時からネットワークについて地域との連携やアピールを兼ねた活動をしていきます。
   実際に小さな経営をしている、あるいは起業を考えている人たちを中心に構成される組織だからこそ、これまでの活動実績を広げ継続し次世代に繋げるために、実施する各事業で必要以上に利益を追求しない、社会的にも認められた非特定営利法人格の取得が最適と考えました。孤立しがちな小さな経営の共通課題に中長期の視野で共に取り組み、行政や関連団体との連携を深め、自立した商業活動を協力して継続するという経済活動の活性化と、地域社会に浸透することで地域活性化に社会的責任を持って寄与することが私たちの目指すところです。
 
2 申請に至るまでの経緯
   2010~2014年 「あおもり癒しの広場実行委員会」を発足し、癒しをテーマとしたビジネスのサポートとして年に1度、青森市はまなす会館や産業会館にて出店者を集めた交流イベントを開催。
   2015~2017年 はまなす会館のほか、青森市内のショッピングセンター、道の駅などで交流イベントを開催。
   ビジネスサポートの一環として、帳簿や消防法、悪徳商法への対策などの講習会を開催。
  2018年1月27日「あおもり癒しの広場実行委員会」代表田中沙音子を発起人として、特定非営利活動法人あおもり癒しの広場設立総会を開催し、認証申請の議案が決議される。

2018年1月27日
                                                  特定非営利活動法人あおもり癒やしの広場
                                                              設立代表者  田中 彩音子